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心鏡
Fake
 
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NO.2 
2話
 

「遙斗さー彼女とどうなんったん?」
寅吉がリモコンで曲を入れながら聞いてきた。
「別れた」
「はぁああ!?」
ちょうど1週間前、俺は彼女と別れた。
別れようって言うとなんで、本気なのって泣かれた。
胸が少し痛かったけど、ごめん、もう終わりにしたい。本気だって言ったら泣きながらうなずいて今までありがとうと言われた。
最後に抱きしめて、頭をなでて別れた。
軽い気持ちで付き合ってたのにな。
「お前さー女ひっかえとっかえにすんのやめろよー」
「別にそうゆうわけじゃないってば」
俺は寅吉の方を見ず、ちょっと苦笑いしながら曲を探した。
「だってお前告られたら絶対付き合うじゃん?女遊びしてるように見えるぞ」
「うっせー」
ちょっとムッとしながら飲み物とりに行こうと立ち上がった。
「てかまたお前がフラれたの?たらしだから?」
「フった。」
「え?お前がなんで」
聞き終わる前に部屋を出た。
フった理由は好きな人ができたから。
恵衣が好きになったから。
初めて好きだって言える人ができた。初恋。
たぶん、ずっと好きだった。
1年前、高2の時から。
ずっと友達だったし好きって気持ちがわからなかったから気づかなかったし気づきたくもなかった。
元カノとは告られたから付き合っただけで、別に好きとかなかったと思う。
ただ他のやつよりは大切だった。
大切にしてきたつもりだった。
ただ恵衣が好きって気づいてしまったから、二股ってのはよくないと思ったから別れた。
フった理由は寅吉には言いたくなかった。
今までの仲を壊したくないから。
俺と寅吉と恵衣は高一からずっと一緒で仲いいから。
気使われるのも嫌だし、言う必要もないと思ったから。

俺はコーラをグラスに注いだ。
ついでに寅吉のためにコーラ、カルピス、オレンジジュース、コーヒーを混ぜたジュースを作って部屋に戻った。
部屋に入ると寅吉は歌うのも忘れて、勘弁してくれと言わんばかりに目を見開いて
「お前それ、俺に飲ませる気じゃないだろうな」
なんて言うから
「もちろん飲ませる。一気のみで」
って言ってやった。
寅吉は泣きそうになりながら無理と連呼しつつ飲んでいた。
俺たちはそんな風にふざけながら残りの時間たのしんだ。
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